緑内障
緑内障の説明と治療について
― 早期発見・継続的な管理が視力を守ります ―
緑内障は、視神経が障害されることで視野が徐々に狭くなっていく病気です。
日本では失明原因の第1位とされており、自覚症状がほとんどないまま進行することが多いため、早期発見と継続的な治療が非常に重要です。
緑内障とは
目と脳をつなぐ「視神経」がダメージを受けることで、見える範囲（視野）が少しずつ狭くなっていく病気です。
眼圧（眼の中の圧力）の上昇が主な原因とされていますが、正常な眼圧でも発症する「正常眼圧緑内障」も多く、日本人に特に多いタイプです。
緑内障の主な特徴
- 初期には自覚症状がほとんどありません
- 視野の一部が欠けても気づきにくく、進行するまで発見されないこともあります
- 一度失われた視野は回復しません
上記の理由から定期的な眼科検診が非常に重要です。特に40歳以上の方は、年に一度の眼科検査をおすすめします。
当院での検査と診断
長井眼科では、緑内障の早期発見と正確な診断のために、以下のような精密検査を行っています。
- 眼圧測定
- 視野検査
- 眼底検査
- 光干渉断層計（OCT）による視神経解析
これらの検査により、初期段階の緑内障でも見逃さず、病気のタイプや進行度に応じた最適な治療方針を立てることが可能です。
主な治療法
緑内障の治療の目的は、視野障害の進行を止める、またはできるだけ遅らせることです。
現在の医学では、一度障害を受けた視神経を回復させる治療法は確立されていませんが、適切な治療で多くの患者さまが日常生活を問題なく送ることができます。
点眼治療（第一選択）
- 眼圧を下げる点眼薬を使用して進行を抑えます。種類や本数は症状に応じて調整します。
レーザー治療
- 一部のタイプでは、レーザーで眼圧を下げる治療を行う場合があります。
手術治療
- 点眼やレーザーで眼圧が下がらない場合には、手術によって眼内の排出経路を作る方法などがあります。
当院では、患者さまの生活スタイルや角膜・網膜疾患など他の眼疾患も考慮しながら、無理のない治療プランを提案します。
院長からのメッセージ
緑内障は、「静かに進む病気」と呼ばれるほど、気づきにくく、知らないうちに進行していることがあります。
当院では、日本眼科学会認定眼科専門医・医学博士としての専門的知見をもとに、緑内障の早期発見と継続管理に力を入れています。
不安やご不明な点があれば、どんな小さなことでもご相談ください。あなたの「見える」を、これからも守り続けるお手伝いをいたします。